当院がなぜ予防が大事だと考えるのか
全ての歯のトラブルは、早期発見・早期処置が大切です。削るにしても、なるべく小さい、ミニマムな治療をすることを心がけています。治療後の処置は、あくまでもお口の中に人工物を入れることになってしまうため、なるべく患者さま自身の歯を人工物に変えないようにする、そのための予防、管理を大切にしています。
かかりつけの歯科医院を持つ大切さ
定期的に通われている方であれば、その方の食べ方や好み、生活習慣をある程度理解したうえで、治療やアドバイスをしていくことが可能です。その場しかお会いしていない方と、かかりつけ医として長期的に関わらせていただいている方の違いとは、その方の環境変化にどこまで理解を深めて対応することができるかということだと思います。
定期的に歯科医院に通われている方と、痛くならなければ行かないという方では、1年や2年の周期ではそれほどの違いはありませんが、5年ほど経過すると違いが出てくることは実際にあります。歯周病がかなり進んだ年配の方のケースでは、痛くないからと来院せず、時折腫れてもご自身で凌いでしまって、何年かしていらした時には歯が2~3本少なくなっていたということがあります。
セルフケアの方法は時々歯科医院でチェックを
現在では昔と比べて歯磨きに力を入れてくださっている方が多いです。歯ブラシの他に補助用具を使うことをおすすめしていますが、良い用具を持っていてもしっかりそれを使いこなせていないケースがよく見受けられます。購入したものの使っていなかったり、使い方を間違っていたり、という方が多くおられます。そのため、時々普段使っているものを歯科医院に持ってきていただいて、正しいかどうかのチェックを受けること、時々ご自身で行っているケアのチェックをしてもらうということが重要になります。
ケアルームをご用意しています
当院では予防治療の患者さまにはケアルームを使っていただいています。院内では衛生士が予防処置をさせていただきますが、日々のセルフケアを行うのは患者さまなので、一人ひとりのスペースが必要だと考えて、ケアルームを用意いたしました。隣の人の治療の音が聞こえてきて、そちらに意識が行ってしまうと集中力も欠けてしまいますし、プライバシーの問題もあるため、個室の環境を整えてゆったりと治療を受けていただいております。